いまさらM1グランプリ

何か書こう書こうと思っているうちに年があけてしまいました。今年もよろしくお願いします。
ところで、今さらながらM1グランプリ。今年(去年か)は、松ちゃんと島田紳助が審査員に戻ってきて、やってる方も緊張感が違うんじゃないかな。「笑い飯」を一番楽しみにしていましたが、まさか「笑い飯」よりも面白いコンビが出てくるとは。「ブラックマヨネーズ」。「ボーリング」のネタと「格闘技」のネタと、もう50回くらい見ました。テンポとか表情とか、別に自分が漫才するわけでもないのに、見る度に笑って、見る度に「なるほど」と関心して。洗練された漫才のネタって本当に面白いですよね。確かに洗練だけを求めれば、もっとうまい漫才はいくらでもあるのかもしれないけど、M1の場合コンビ結成10年までという制限があるので、必然的に発展途上のコンビが出るんですよね。可能性を秘めたコンビが洗練されたネタを披露するところに、ベテランには求められない面白みがあるように思われます。
ところで、今って、第何次かのお笑いブームなんですよね。これって善し悪しで、バラエティー番組で求められるものって、話芸以外の要素が多くて、芸人さんたちにとっては「練りあげる」「洗練する」という感覚ではなくって、ひらすら身を削って、自分をすり減らすような感じなのではないかなと思います。その危ういギリギリの緊張感の部分が面白いのかもしれませんが、簡単にマンネリ化することもあるし、本筋と違うところで安易な笑いに走ることにもなりやすいし。偉そうに批判するつもりはないですが、年に一度くらいは、磨きあげ練り上げた技を楽しませてほしいなと思う一視聴者です。