恐竜の前ってなんの時代?

近所のラオックスでZIPディスクを注文しようとしたら、「どこのメーカーでももう製造していません」と言われました。これまで録音したデータはZIPに保存していたのですが、どうやらそんな保存の仕方をしている人間はもういないようです。そうなると、いよいよ録音機材自体を見直す必要に迫られそうです。現在使っている録音機材はRoland vs-880。録音、編集一体型のハードディスクレコーダーというやつです。もう化石扱いされているようなものだろうとおもうのですが、でもこれを購入した'98年には、最新鋭とまでは言いませんが、まだまだ現役レコーダーだったように思います。10年も経たないうちに化石化するとは、電化製品の進歩の速さは凄まじいですね。昨日「ドラえもん のび太の恐竜〜」をfeliceと一緒に読みました。そこに出てきた恐竜の化石が1億年前といってましたが、うちの録音機材は、いまのpro toolsなんかと比べたら恐竜みたいなもんなんでしょうか。

テクノロジーの進化は確実にポピュラー音楽を進化させてきました。ですから、多少の屈折は別としてポピュラー音楽の範疇で創作活動を続ける限り、テクノロジーの進化を無視するわけにはいきません。化石にしがみついていても、現在の息吹は決して感じられませんから。ですから、少しずつ録音機材については更新していこうと思っています。ただし、つきまとうのは予算の問題。いま構想している音楽ならソフト面で補強したいものはあっても、ハード面では、別にvs-880のままでもいいような気がしないでもない。進化は必ずしも深化につながるわけではなく、周りの進化に追従して、肝心の自分自身を深化を忘れてしまっては・・・などと悩んでいるのです。

ミュージックマガジン3月号を購入。ザッと目を通しただけですが、Nirvanaの特集。懐かしい。あれは'92年だから浪人生だった時。神戸の輸入レコード屋で時間を潰している時に、店内にかかっていたSmells like teen spirit。もちろんその時は曲名もバンド名も分からなかったけど、背筋がゾクゾクっとして、CDを探しているふりをしながら聞き入ってしまいました。その後、アルバムを手に入れて、あとPearl jamやらSound Gardenなんかのアルバムも気に入って、時代と自分の感性が一致しているような錯覚を覚えたあの頃。ん?vs-880を買った'98が「恐竜の時代」なら、Nirvanaに興奮したあの頃は何時代だ??ミジンコみたいなのしかいない時代か?俺の過剰に意識したあの自分の感性はミジンコの感性だったのか?・・・まあ、そんなに外れてはいないでしょう。

雨の中、feliceと家の回りを散歩しました。テニスコートのそばで梅の花が咲いていました。花をバックにfeliceの写真を一枚。夜になってfeliceに「今日は花を見たね。何の花だった? ウ・・・」と思い出させようとはなすと、「う〜んとね・・、ウ・ナ・ギ」。「ウナギの花って何?」と言うと、自分でもおかしいことがわかって、バカ受けしていました。そんなfeliceは、最近Tom & Jerryにはまっているのですが・・・that's another story.